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第1章:原因・理由の文法(N3)
「~おかげで」や「~せいで」など、物事が起きた理由を詳しく説明する表現を学びます。試験によく出る使い分けをマスターしましょう。
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JLPT N3 徹底対策レッスン
JLPT N3レベル

【N3敬語】就活面接が怖くなくなる!「いただく・いらっしゃる・でしょうか」完全攻略

⏱️ 推定読了時間:約8分 / 📊 難易度:JLPT N3レベル

【学習の前に】

初対面の人と話すとき、言葉が不自然に硬くなったり、逆にくだけすぎてしまったりしたことはありませんか?本レッスンでは、面接などのビジネスシーンで「丁寧さ」を適切にコントロールするための敬語表現を学びます。


What you’ll learn:

  • 質問や依頼を丁寧にする「〜でしょうか」
  • 相手の状態を敬う「お/ご〜です」「〜ていらっしゃる」
  • 相手からの行為に感謝を示す「いただく・くださる」
  • 自分の行為をへりくだる特別な謙譲語(存じ上げる等)
  • 許可を求める「させていただく」
  • 実際の会話で使われる短縮形「〜てます」など

就活の一次面接でのやり取り

ある広告会社の一次面接でのことです。私は「以前から御社を存じ上げており、本日お目にかかれて光栄です」と挨拶しました。面接官から資料の有無を聞かれたため、「企画書をお持ちしましたご覧いただけますでしょうか」と渡しました。面接官が「それでは説明を」とおっしゃったので、「始めさせていただきます。ご質問等がございましたら、遠慮なくおっしゃってください」とスムーズに面接を進めることができました。

1.
【〜でしょうか】

意味・使い方
相手に質問したり、何かを頼んだりする際に、直接的な表現を避けて柔らかく丁寧な印象を与える言い方です。面接やビジネスの電話などで非常に役立ちます。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

普通形 + でしょうか / ます形 + でしょうか
※な形容詞・名詞は「だ」を取る
(例:静か + でしょうか)

例文

① こちらの席に座ってもよろしいでしょうか。
② 明日の面談は10時開始で間違いないでしょうか。
⚠️ Common Mistake
「〜ですでしょうか」という形は不自然です。「〜でしょうか」のみで十分に丁寧な表現となります。(例:×よくなかったですでしょうか → ○よくなかったでしょうか)
練習問題: 会議の資料を今見せてほしいと丁寧に頼む。
資料を今、見せていただけません(  )。

1. ですか 2. でしょうか 3. だろうか 4. みたいですか

正解:2
解説:依頼を柔らかく丁寧に響かせるためには「〜でしょうか」を使います。「ですか」はストレートすぎ、「だろうか」は砕けた推量になってしまいます。
2.
【お/ご〜です】

意味・使い方
相手の現在の状態(〜ている)について、敬意を払って表現する形です。動詞だけでなく、名詞と組み合わせて使うこともできます。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

お + 動詞ます語幹 + です / ご + 名詞 + です
(例:お + 待ち + です / ご + 担当 + です)

例文

① 部長はただ今外出中で、お席を外していらっしゃいます(=お留守です)。
② こちらの案件はどなたがご担当ですか。
⚠️ Common Mistake
「見ます」や「寝ます」のように、ますの前の語幹が1文字しかない短い動詞には原則として使えません。また、「お持ちですか」は「持っていますか」の尊敬語になります。
練習問題: 相手が今どこにいるか、丁寧に聞く。
田中様は今、会社に(  )か。

1. います 2. おります 3. いらっしゃいます 4. ある

正解:3
解説:相手の居場所を尋ねる尊敬語は「いらっしゃいます」です。「おります」は自分がへりくだる時の表現です。
3.
【〜ていらっしゃる】

意味・使い方
相手の動作や継続している状態(〜ている)、またはその人の属性(〜です)を敬って表す言葉です。名詞やな形容詞に付けることも可能です。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

動詞て形 + いらっしゃる / 名詞・な形容詞 + でいらっしゃる
(例:出張して + いらっしゃる / 責任者で + いらっしゃる)

例文

① 社長は現在、海外に出張していらっしゃいます。
② こちらは責任者の佐伯でいらっしゃいます。
⚠️ Common Mistake
この表現は相手を立てるためのものなので、自分自身の行動に対して「私がいらっしゃる」とは言いません。自分の場合は「〜ております」を使います。
練習問題: 相手への尊敬表現として自然なのは?
先生は今、会議室でお待ち(  )。

1. です 2. でいらっしゃいます 3. しております 4. になります

正解:2
解説:相手の動作を立てる「お待ちでいらっしゃいます」が正解です。「しております」は自分の行動に使います。
4.
【お/ご〜いただく・くださる】

意味・使い方
相手から恩恵を受けた時、自分がもらったことを謙遜して言う場合は「〜いただく」、相手がしてくれたことを立てて言う場合は「〜くださる」を使います。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

お + ます語幹 + いただく・くださる / ご + 名詞 + いただく・くださる
(例:ご + 確認 + くださる / お + 聞き + いただく)

例文

① 本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。
② 先日ご確認くださった点を、反映いたしました。
⚠️ Common Mistake
主語が誰かに注意しましょう。「いただく」は自分がもらう(謙譲)、「くださる」は相手がしてくれる(尊敬)という視点の違いがあります。
練習問題: 面接官の好意に感謝する文。
本日は貴重なお話を(  )、ありがとうございました。

1. 聞いてもらって 2. お聞きして 3. お聞きいただき 4. 聞かせて

正解:3
解説:相手に話を「してもらった」ことへの感謝なので「お聞きいただき」を使います。「お聞きして」は自分が聞くという謙譲表現になってしまいます。
5.
【特別な謙譲語(存じ上げる・お目にかかる等)】

意味・使い方
相手に敬意を表すため、自分の行動をへりくだって言う特別な形の動詞です。日常の動詞とは形が大きく変わります。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

知る → 存じ上げる / 会う → お目にかかる / 見せる → お目にかける / もらう → ちょうだいする
(例:お + 目にかかる)

例文

① お名前は以前から存じ上げております。
② 新しい資料をお目にかけてもよろしいでしょうか。
⚠️ Common Mistake
「存じ上げる」は相手の会社や人に使い、単なる事象(天気など)には使いません。また、「会う(お目にかかる)」と「見せる(お目にかける)」の混同に注意しましょう。
練習問題: 「会う」をへりくだって言う。
来週、社長に(  )予定です。

1. 会います 2. お会いになります 3. お目にかかる 4. いらっしゃる

正解:3
解説:自分が社長に「会う」ので、謙譲語の「お目にかかる」を使います。「お会いになる」は相手の動作を高める尊敬語です。
6.
【〜させていただく/くださる】

意味・使い方
相手の許可を得て「〜させてもらう」という謙虚な態度を示す表現です。相手が許可してくれた場合は「くださる」となります。

場面:フォーマル・ビジネス

接続

動詞の使役て形 + いただく/くださる
(例:説明させて + いただく)

例文

① それでは、先に自己紹介をさせていただきます。
② もし可能でしたら、資料を確認させてくださいますか。
⚠️ Common Mistake
自分が主体となって行う行動に「させていただく」を使いますが、相手の許可が不要な場面で多用しすぎると不自然になることがあります。
練習問題: 面接で発表を始める丁寧表現。
それでは、企画内容を説明(  )ます。

1. させていただき 2. してもらい 3. させてくれ 4. しちゃい

正解:1
解説:公的な場で自分の行動を丁寧かつ謙虚に始める際は「させていただきます」が最適です。
7.
【短縮形(〜てます/〜ときます/〜ちゃいます)】

意味・使い方
丁寧な会話の中でも、話し言葉として「い」や「お」などが省略された短縮形が使われることがあります。

場面:会話・ややカジュアル(丁寧体にも現れる)

接続

〜ています → 〜てます / 〜ておきます → 〜ときます / 〜てしまいます → 〜ちゃいます
(例:出ています → 出てます)

例文

① すみません、担当者は今席を外してます。
② 書類は先に印刷しときますね。
⚠️ Common Mistake
社内の軽いやり取りなどでは自然ですが、面接の最初など最も改まった場面では省略せずに「〜ています」と言う方が安全です。
練習問題: 意味が同じになる短縮形はどれ?
「今、会議に出ています」→「今、会議に出(  )」。

1. ている 2. てます 3. ちゃう 4. とく

正解:2
解説:「〜ています」の「い」が省略された形が「〜てます」です。「とく」や「ちゃう」は意味が異なります。
総合問題
問: 面接の冒頭として最も自然なのは?
(  )、本日はお時間をいただきありがとうございます。

1. 初めまして、田中です 2. 初めまして、田中と申します
3. やあ、田中だよ 4. こんにちは、田中になる

正解:2
解説:フォーマルな面接の場では、自分の名前をへりくだる謙譲語「〜と申します」が適切です。
問: 相手への依頼と敬語の組み合わせとして正しいのは?
こちらの資料を(  )でしょうか。

1. 見せてくれる 2. ご覧いただけます 3. 見てやる 4. 拝見します

正解:2
解説:相手に対する依頼なので「ご覧いただけますでしょうか」が正解です。「拝見します」は自分が見る時の謙譲語です。
問: 謙譲語の使い分けとして正しいのは?
A:その方のお名前を(  )か。
B:はい、以前から(  )。

1. 存じ上げますか/存じ上げています 2. ご存じですか/存じ上げています
3. 存じ上げますか/ご存じです 4. ご存じですか/ご存じです

正解:2
解説:Aは相手の知識を尋ねるため尊敬語「ご存じですか」、Bは自分の知識を答えるため謙譲語「存じ上げています」を使います。
【学習のまとめ】

お疲れ様でした!本日は、丁寧な質問表現「〜でしょうか」、相手を敬う「お/ご〜です・〜ていらっしゃる」、相手の行為に感謝する「いただく/くださる」、そして自分をへりくだる謙譲語(存じ上げる・お目にかかる等)を学習しました。面接やビジネスの場面で、学んだ表現を声に出して自信を持って使えるように練習を続けてください。

よくある質問 (FAQ)

Q. 「いただく」と「くださる」はどう見分ければいいですか?
A. 視点で決まります。自分が恩恵を“もらう”場合は「いただく」、相手が自分に“してくれる”行為を立てる場合は「くださる」になります。
Q. 「〜でしょうか」は、どんな文にもつけて大丈夫ですか?
A. 丁寧ですが、多用すると回りくどい印象を与えることがあります。大事な質問や依頼に絞って使うと自然です。
Q. 「お/ご〜です」と「〜ていらっしゃる」の違いは何ですか?
A. どちらも尊敬語ですが、名詞と組み合わせて端的に言う場合は「ご担当です」などの「お/ご〜です」が便利です。動作を広く表現するなら「〜ていらっしゃる」を使います。
Q. 面接本番で「〜てます」と言ってしまっても大丈夫ですか?
A. 最初の挨拶や自己PRなどでは避けるのが安全です。実際のビジネスの場では出ることもありますが、面接では「〜ています」を基本にしましょう。
Q. 「お目にかかる」と「お目にかける」がよくわからなくなります。
A. 動作の方向に注目してください。自分が相手に「会う(かかる)」のか、相手にものを「見せる(かける)」のかで覚えると整理しやすくなります。

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