「させられる」と「させてもらう」を完全攻略!
気持ちを伝える表現力アップ講座
⏱️ 推定読了時間:約15分 / 📊 難易度:中級 (N3)
皆さんは、仕事や学校で「やりたくないこと」を無理やり頼まれた経験はありますか?逆に、「どうしてもやりたい!」とお願いしてチャンスをもらったことはありますか?
日本語では、その時の「嫌だなぁ」という気持ちや「ありがとう」という気持ちを、動詞の形を変えるだけで相手に伝えることができます。今日は、そんな「心の声」を乗せる文法を、ある新入社員のストーリーを通じて学びましょう。
What you’ll learn:
- したくないことを強制される「使役受身(させられる)」の使い方
- 許可を得て感謝を表す「~させてもらう」の表現
- 第三者の感情や感覚を表す「~がる」の使い方
- 直後の変化や驚きを表す「~たとたん」
- 急な開始や出現を表す「~出す」
- 会話での定義や主題提示「~って」
今日のストーリー:プレゼン発表の日
入社1年目の健太は、ずっと憧れていた「未来プロジェクトって」企画チームに配属された。
最初はコピー取りや掃除ばかりさせられて、「辞めたい」と思うこともあった。しかし、先輩が忙しがっているのを見て、「僕に資料作成をさせてもらえませんか」と勇気を出して頼んでみた。それがきっかけで、今回のプレゼンを任されることになったのだ。
本番当日。マイクを持ったとたん、頭が真っ白になってしまった。しかし、会場の照明が消えてスライドが映り出すと、不思議と緊張が消えた。健太は深呼吸をして、自信を持って話し始めた。
意味・使い方
他の人に命令されて、したくないことをする時に使います。「嫌だ」「迷惑だ」という気持ちが含まれます。
To be made to do something unwillingly. Used when forced by someone else.
場面:不満 / 強制 / 被害
接続
| Ⅰ (u-verb) | ナイ形 + させられる (短縮:される) |
| Ⅱ (ru-verb) | ナイ形 + させられる |
| Ⅲ (irr) | する→させられる / 来る→来(こ)させられる |
(例:行く→行かされる / 食べる→食べさせられる)
例文
Ⅰグループの動詞でも「話す(すで終わる動詞)」などは、短縮形(話される)が使えません。受身形と同じになってしまうためです。
× 話される (confusing) → ○ 話させられる
1. 走らせて 2. 走って 3. 走らされて 4. 走らせてもらって
解説:「疲れた」という結果や文脈から、自分の意志ではなく強制的に走ったことがわかります。「走る」の使役受身「走らされる(短縮形)」が正解です。
意味・使い方
相手に許可をもらって、自分のしたいことをします。相手への感謝の気持ちが含まれます。
To be allowed to do something (with permission). Contains a nuance of gratitude.
場面:感謝 / 許可 / ビジネス
接続
(例:行く → 行かせて + もらう)
例文
目上の人に許可を求める際、「帰りたいです」だけだと言い切りになり、少し子供っぽい印象を与えます。「帰らせてもらいたいです(帰らせていただきたいです)」と言うことで、相手の許可を尊重する大人の表現になります。
1. 休ませられて 2. 休んで 3. 休ませて 4. 休ませていただいても
解説:上司に許可を求める丁寧な表現です。「~させてもらう」の謙譲語(さらに丁寧な形)である「~させていただく」を使っている4が正解。
意味・使い方
自分ではなく、「第三者(他の人)」がそういう気持ちや感覚を持っている様子を表します。
To describe a third person’s feelings or desires based on their appearance/behavior.
場面:第三者の感情 / 客観的描写
接続
ナ形容詞:「な」を取る + がる
(例:寂しい → 寂しがる / 嫌な → 嫌がる)
例文
自分の感情を話すときは、シンプルに「(私は)怖いです」を使います。「(私は)怖がっています」とは言いません。「~がる」は他人の様子を描写する表現です。
1. 嫌い 2. 嫌がって 3. 嫌で 4. 嫌がり
解説:第三者(田中さん)の様子を描写しているので、「~がる」を使って動詞化します。「嫌(な)」はナ形容詞なので「な」を取って「がって」をつけます。
意味・使い方
~した直後に、急に何かが起こります。後ろの文には「意外なこと」や「驚くこと」が来ることが多いです。
As soon as… / The moment that… Used when something unexpected happens immediately after an action.
場面:驚き / 変化 / 描写
接続
(例:飲んだ + とたん)
例文
後ろの文に、自分の「意志(~しましょう、~つもりだ)」は使えません。
× 家に着いたとたん、寝よう。
○ 家に着いたとたん、眠ってしまった。
1. 飲んで 2. 飲んだとたん 3. 飲むとたん 4. 飲もうとしたとたん
解説:「~たとたん」の前は必ず動詞の「タ形」です。飲んですぐに変化が起きたことを表します。
意味・使い方
急に何かが始まる、または外へ出ることを表します。
To suddenly start… / To burst out…
場面:突発的な開始 / 変化
接続
(例:降り(ます) + 出す)
例文
日常的・計画的な動作の開始には「~始める」を使います。「~出す」は、予期せぬことや感情が急に溢れ出る場合(泣き出す、笑い出す)によく使われます。
1. 落ちてきた 2. 落ち出した 3. 落ち始めた 4. 落ちた
解説:突発的な動作の開始を表す「~出す」が適しています。「落ち出す」で、バラバラと落ち始めた様子を表します。
意味・使い方
「~という(名前の)」「~というのは」の会話的な表現です。
Called… / Speaking of… (Colloquial version of ~toiu / ~wa).
場面:会話 / カジュアル
接続
(例:田中さん + って)
例文
「って」はカジュアルな話し言葉です。面接や目上の人とのフォーマルな会話では、「~という」や「~というのは」を使うのが適切です。
1. って 2. など 3. とか 4. くらい
解説:人の名前の後ろにつけて、「~という」という意味を表します。「田中さんという人」の会話的な表現です。
B:「うん。課長の説明がわかりにくいから質問しただけなのに、文句を( )、かわいそうだったよ。」
1. 言い出して 2. 言わせて 3. 言いたがって 4. 言われて
解説:文脈的に「文句を言われる(被害)」が正解です。「~出す」を使うなら「急に文句を言い出して(課長が)」となりますが、Bさんのセリフの主語は田中さん(被害者)なので不適当です。
B:「食べてみる? 友人が送ってくれたんだけど、私は甘いものが苦手だからあげるよ。」
A:「えっ、いいの? じゃあ、遠慮なく( )。」
1. って / いただきます
2. という / 食べさせられます
3. って / いただきます
4. って / 食べさせてもらいます
解説:前半は名前の定義「~という」の口語「~って」。後半は、単に「もらう」場合は「いただきます」が自然ですが、遠慮なく(私が食べる行為を)許可を得て行うという意味で「食べさせてもらいます」も文法的に成立します。
1. したとたん / 出した
2. させて / 始めた
3. したあと / たがった
4. するように / 出した
解説:前半は直後の変化を表す「~たとたん」。後半は急に叫ぶ行為が始まったことを表す「~出した」。「叫び出す」は非常に一般的な組み合わせです。
お疲れ様でした!今日は「強制」や「許可」、「急な変化」を表す表現を学びました。
「したくないことをした時は ~させられた」
「感謝して何かをする時は ~させてもらう」
この2つを使い分けるだけで、あなたの日本語はぐっと深みが増し、感情が伝わるようになります。明日、誰かに何かをお願いするとき、ぜひ「~させてもらえませんか?」を使ってみてください。
よくある質問 (FAQ)
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