JLPT N2相当

「ニュース・台風情報」を聞き取る!N2文法で学ぶ災害・気象表現

⏱️ 推定読了時間:約8分 / 📊 難易度:中級〜上級(N2レベル)

【学習の前に】

皆さんは、日本語の天気予報や災害ニュースを聞いて、すぐに内容を理解できますか。本レッスンでは、台風・大雨・交通情報などで頻繁に使われる表現を学び、ニュースを正確に聞き取る力を養います。


What you’ll learn:

  • 完了後、すぐ次の行動に移ることを示す「〜次第」
  • ある事象の変化と連動して起こる「〜にともなって」
  • 客観的な情報に基づく危険予測「〜おそれがある」
  • 時間や場所の広範な影響を表す「〜にわたって」「AからBにかけて」
  • ニュース特有の同時進行表現「〜つつ」「〜とともに」

大雪に関するニュース

次のニュースです。強い寒波の影響により、日本海側では昨晩から今朝にかけて広範囲で降雪が続いています。特に北陸地方の山間部では積雪が増しつつあり、交通機関への影響が懸念されます。気象庁の発表によると、明日の日中にかけてさらに猛烈な雪となるおそれがあります。気温低下にともない、路面凍結にも十分ご注意ください。各自治体は地域住民とともに除雪作業を急いでいますが、一部幹線道路では数キロにわたって車の渋滞が起きています。詳細な交通情報は、確認でき次第随時お伝えいたします。

1. 【〜次第】

意味・使い方
「〜したら、すぐに…する」という意味です。まだ完了していない事柄が終わった直後に、次の行動に移ることを表します。

場面:ニュース・ビジネス・案内・フォーマル

接続

動詞ます形(ますを取る) + 次第 (例:確認でき次第、連絡します)
名詞 + 次第 (例:到着次第、開始します)

例文

① 詳細な被害状況が判明し次第、番組でお知らせします。
② 担当者が席に戻り次第、折り返しお電話いたします。
⚠️ Common Mistake
「次第」には複数の意味があります。今回学ぶ「準備ができ次第(できたらすぐ)」と、「結果次第で決める(結果によって)」を混同しないようにしましょう。
練習問題: 道路の安全が確認され(   )、通行止めを解除する予定です。

1. 次第 2. つつ 3. にわたって

正解:1 解説:「安全が確認されたら、すぐに解除する」という意味なので「次第」が正解です。「つつ」は同時進行、「にわたって」は範囲を表します。
2. 【〜にともなって/〜にともない/〜にともなう】

意味・使い方
ある変化や出来事が起きるのと一緒に、別の変化や出来事が引き起こされることを表します。

場面:ニュース・ビジネス・社会問題・報告書

接続

名詞 + にともなって / にともない (例:気温の上昇にともなって)
名詞 + にともなう + 名詞 (例:台風の接近にともなう休校)

例文

① 人口増加にともなって、新たな教育施設の建設が求められている。
② 駅前広場の改修工事にともなう交通規制は、来月末まで続きます。
⚠️ Common Mistake
社会的な変化や公式な説明で使われる硬い表現です。日常会話での個人的な行動(例:友達にともなって映画に行く)には不自然なので、「一緒に行く」などを使いましょう。
練習問題: 台風の接近(   )、沿岸地域ではただちに避難所が開設されました。

1. にともない 2. にわたって 3. からにかけて

正解:1 解説:台風が接近するという事態に合わせて避難所が開設されたため、「にともない」が正解です。
3. 【〜おそれがある】

意味・使い方
客観的な情報やデータをもとに、危険なこと・よくないことが起こる可能性があると伝える、ニュース特有の表現です。

場面:ニュース・天気予報・報告書・注意喚起

接続

動詞辞書形 / ない形 + おそれがある (例:氾濫するおそれがある)
名詞 + の + おそれがある (例:津波のおそれがある)

例文

① 大雨の影響により、河川周辺では浸水被害が発生するおそれがあります
② この地震による津波のおそれはありません
⚠️ Common Mistake
「試験に合格するおそれがある」のように良い結果には使用しません。常に危険、被害、悪化などネガティブな予測に使われます。
練習問題: 強風のため、本日の列車が予定通り運行できない(   )。

1. おそれがあります 2. にわたります 3. とともにします

正解:1 解説:予定通り運行できないという悪い事態が起きる可能性を伝えているため、「おそれがあります」が正解です。
4. 【〜にわたって/〜にわたり/〜にわたる】

意味・使い方
時間・場所・分野などにおいて、その状態が「広い範囲全体に及ぶ」ことを表します。

場面:ニュース・報告書・説明文・フォーマル

接続

名詞 + にわたって / にわたり (例:3日間にわたって)
名詞 + にわたる + 名詞 (例:長年にわたる研究)

例文

① 記録的な大雨は3日間にわたって降り続いた。
② 彼女は医療から福祉まで、多方面にわたる社会活動に貢献している。
⚠️ Common Mistake
「5分間にわたって」のように短すぎる時間や狭すぎる範囲に使うと大げさに聞こえます。ある程度の規模感や長さがある場合に使いましょう。
練習問題: 台風による停電は、市内全域(   )発生しています。

1. にわたって 2. 次第 3. にかけて

正解:1 解説:市内全体という広い範囲に停電が及んでいるため「にわたって」が正解です。「にかけて」は大まかな範囲の終点を示します。
5. 【AからBにかけて】

意味・使い方
AからBまでの間の、大まかな時間・場所などの範囲を表します。明確な境界線がない事象によく使われます。

場面:ニュース・天気予報・交通情報・説明文

接続

名詞1 + から + 名詞2 + にかけて (例:今夜から明日にかけて、九州から四国にかけて)

例文

① 今晩から明日の午前中にかけて、関東地方では強風が吹く見込みです。
② この地震は東北から関東にかけての広い範囲で揺れを観測しました。
⚠️ Common Mistake
始点と終点が明確な予定(例:13時から15時にかけて会議をする)には不自然です。時間が決まっている場合は「〜まで」を使いましょう。
練習問題: この週末は、北海道(   )東北にかけて雪が強まるでしょう。

1. とともに 2. から 3. にともない

正解:2 解説:場所の大まかな範囲を表す「AからBにかけて」の文型なので、「から」が正解です。
6. 【〜つつ】

意味・使い方
「〜ながら」と同じように、二つの動作や状態が同時に進行していることを表します。主に書き言葉やニュースで使われます。

場面:ニュース・作文・スピーチ・ややフォーマル

接続

動詞ます形(ますを取る) + つつ (例:進みつつ、確認しつつ)

例文

① 調査チームは安全を第一に確認しつつ、復旧作業を進めています。
② 住民たちは不安を抱えつつも、指定された避難所で夜を明かした。
⚠️ Common Mistake
日常の軽い動作(例:スマホを見つつ歩く)に使うと硬すぎます。日常では「〜ながら」を使い、「〜つつ」はビジネスやニュースなど改まった場面で使います。
練習問題: 市役所は被害の状況を確認し(   )、救援物資の準備を進めています。

1. つつ 2. 次第 3. おそれがあり

正解:1 解説:「確認しながら準備を進める」という同時進行の意味なので、フォーマルな「つつ」が正解です。
7. 【〜とともに】

意味・使い方
「〜と一緒に」「同時に」「〜が変化するのと連動して」など、複数の意味を持ちます。改まった場面で使われます。

場面:ニュース・スピーチ・説明文・フォーマル

接続

名詞 + とともに (例:住民とともに)
動詞辞書形 + とともに (例:気温が下がるとともに)

例文

① 地元の消防団は地域住民とともに、実践的な防災訓練を実施した。
② 気温の低下とともに、路面の凍結事故が急増し始めた。
⚠️ Common Mistake
「家族とともにご飯を食べる」は文法的には可能ですが、日常会話としては大げさです。「一緒に」を使うほうが自然です。
練習問題: 気温が上がる(   )、熱中症で搬送される人も増えています。

1. にわたって 2. とともに 3. 次第

正解:2 解説:気温の上昇と同時に、搬送される人も増えるという「連動した変化」を表しているため「とともに」が正解です。
総合問題
問: 強い雨は、今夜から明日の朝(   )続く見込みです。

1. にともない 2. にかけて 3. 次第

正解:2 解説:「今夜から明日の朝にかけて」という大まかな時間の範囲を表すため、「にかけて」が正解です。
問: 大雨により川の水位が上昇し、氾濫する(   )があります。

1. おそれ 2. ともに 3. 次第

正解:1 解説:「氾濫するおそれがあります」は、危険な事態が起こる可能性を伝えるニュースの決まり文句です。
問: 交通機関の運行状況については、新しい情報が入り(   )、番組内でお伝えします。

1. にわたって 2. つつ 3. 次第

正解:3 解説:「情報が入ったら、すぐに伝える」という意味なので、完了直後の行動を表す「次第」が正解です。
【学習のまとめ】

お疲れ様でした!今日は、台風情報や災害ニュースで頻繁に耳にするN2文法を学びました。「にかけて」「にわたって」で影響が及ぶ範囲を把握し、「にともない」「とともに」で状況の変化を理解できます。また、「おそれがある」「次第」「つつ」を覚えると、天気予報や交通情報がぐっと聞き取りやすくなります。ニュース特有の表現に慣れることは、いざという時に自分を守るための正確な情報を受け取るために非常に重要です。毎日のニュースチェックで、今回学んだ表現をぜひ探してみてください!

よくある質問 (FAQ)

Q. 「〜にわたって」と「〜から〜にかけて」の違いは何ですか?
A. 「〜にわたって」は、3日間や全域など「広い範囲全体に影響が及んでいること」を強調します。「〜から〜にかけて」は、A地点からB地点までの「大まかな範囲の広がり」を示す時に使います。
Q. 「〜にともなって」と「〜とともに」はどう使い分けますか?
A. 「〜にともなって」は、ある変化(原因)が別の変化(結果)を引き起こす因果関係が強い場合に使います。「〜とともに」は、単に「同時に変化する」ことや「一緒に(協力して)」という意味でも広く使われます。
Q. 「〜おそれがある」と「〜かねない」の違いを教えてください。
A. どちらも悪い可能性を表しますが、「〜おそれがある」は気象情報などで客観的な危険を伝えるフォーマルな表現です。「〜かねない」は、「このままでは悪い結果になりそうだ」という話者の主観的な判断や警告のニュアンスが強くなります。
Q. 「〜次第」は日常会話の「〜たらすぐ」と同じように使えますか?
A. 意味は同じですが、「〜次第」はビジネスメールやニュース、アナウンスで使われる硬い表現です。家族や友人との会話では「家に着いたらすぐ電話するね」のように「〜たらすぐ」を使うのが自然です。
Q. 「〜つつ」と「〜ながら」の違いがよくわかりません。
A. 意味は同じで同時進行を表しますが、フォーマル度が異なります。「〜つつ」は書き言葉やスピーチ、ニュースで使われます。日常的な動作(例:テレビを見ながら食べる)には「〜ながら」を使います。

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