【N1文法】「にひきかえ・ともなると・に即して」等7表現|ビジネスで差がつく実用文法
⏱️ 推定読了時間:約8分 / 📊 難易度:上級(JLPT N1レベル)
皆さんは、職場や学校で「立場が変わると、求められる行動も変わる」と感じたことがありますか。今回は、社会人としての判断や人間関係をテーマに、実践的なN1文法を学びましょう。
What you’ll learn:
- 対比を強調する「〜にひきかえ」の使い方
- 立場による変化を表す「〜ともなると」
- 追加と強調を示す「〜もさることながら」
- 条件に関わらず同じであることを示す「AであれBであれ」
- 基準に従うことを表す「〜に即して / 〜に則して」の使い分け
- 唯一の最適・最優先を表す「〜をおいて / 何をおいても」
若手リーダーに必要な視点
入社三年目の真央は、来月から小さな企画チームを任されることになった。学生時代は、気の合う友人とだけ付き合えばよかったのにひきかえ、社会に出ると、意見の合わない相手とも協力しなければならない。ましてリーダーともなると、自分の仕事だけを終わらせればよいというわけにはいかない。
新商品の企画では、価格もさることながら、利用者の生活に即した設計が求められる。若者であれ高齢者であれ、使いにくい商品は選ばれないからだ。会議で意見が対立したときも、真央は感情で判断せず、規定に則して手続きを確認した。
迷ったときに相談できる相手は、経験豊かな課長をおいて他にない。課長は真央に「何をおいても、まずチームの信頼を守りなさい」と助言した。真央はその言葉を胸に、立場にふさわしい行動を取ろうと決意した。
意味・使い方
一方と他方を比べて、はっきり対照的であることを表します。
場面:評論・実用文・やや硬い表現
接続
名詞・な形容詞 + (である)のにひきかえ / 名詞 + にひきかえ
(例:慎重なのにひきかえ / 増え続けているのにひきかえ)
例文
「AにひきかえB」は、AとBの「違い」を強調するため、単なる追加情報や似ていることには使いません。
1. のにひきかえ 2. をおいて 3. に即して
意味・使い方
ある立場・条件・時期になると、当然ある状態になることを表します。
場面:評論・ビジネス・一般論
接続
(例:管理職ともなると / 年末ともなれば)
例文
ある程度特別な立場や時期に使います。「朝ともなると(×)」のような日常的すぎる条件には不自然です。
1. ともなると 2. にひきかえ 3. もさることながら
意味・使い方
「〜ももちろん大切だが、それだけでなく…も大切だ」「〜以上に…が重要だ」という意味を表します。
場面:評論・ビジネス・商品説明・改まった会話
接続
(例:精度もさることながら / 資料の見やすさもさることながら)
例文
後ろの文により強い焦点が置かれます。最も強調したい内容を後ろに置くようにしましょう。
1. もさることながら 2. にひきかえ 3. ともなると
意味・使い方
AでもBでも、どのような場合でも同じだという意味を表します。疑問詞と使うと「どんな〜であっても」という意味になります。
場面:規則・主張・評論・フォーマル
接続
疑問詞 + であれ
(例:正社員であれアルバイトであれ / どんな事情であれ)
例文
非常に硬い表現なので、友人との軽い日常会話では「AでもBでも」を使うほうが自然です。
1. であれ 2. ともなると 3. に即して
意味・使い方
状況・経験・事実などに合わせて行動することを表します。法律や規則に合わせる場合は「則して」と書きます。
場面:ビジネス・行政・法律・報告書
接続
(例:実情に即して / 規定に則して)
例文
日常会話ではやや硬い表現です。「〜に応じて」(変化に合わせる)や「〜に基づいて」(根拠にする)との使い分けに注意しましょう。
1. に即して 2. にひきかえ 3. をおいて
意味・使い方
「〜以外にない」「〜こそ最もふさわしい」と高く評価して推薦する表現です。
場面:評論・推薦・ビジネス・改まった会話
接続
(例:山川部長をおいて他にいない / この町をおいて他にない)
例文
単に「他にない(存在しない)」という事実を述べるのではなく、「これが一番ふさわしい」という強い評価を含みます。
1. をおいて 2. に即して 3. であれ
意味・使い方
どんな状況でも、まず第一に。ほかのことより最優先して、という意味です。
場面:助言・注意喚起・ビジネス・防災
接続
(例:何をおいても確保してください)
例文
「とにかく」よりも「他の全てを後回しにしてでも」という最優先事項であることを強く強調します。
1. 何をおいても 2. にひきかえ 3. であれ
1. ともなると 2. にひきかえ 3. をおいて
1. にひきかえ 2. に即して 3. もさることながら
1. であれ / であれ 2. もさることながら / もさることながら 3. をおいて / をおいて
今日は、職場や社会的な判断を述べるときに役立つN1文法を学びました。「ともなると」で立場による当然の変化を、「にひきかえ」で対比を、「もさることながら」で重要点の追加・強調を表せるようになりました。実用文の読解だけでなく、意見文や面接での発話にも使える表現です。自分の経験に置き換えて、ぜひ一文ずつ作ってみてください。応援しています!
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