日本語はとても難解な言語であるため、日常会話をそつなくこなすのも大変ですよね。
挨拶や良く使う単語や文章を覚えたならば、「日本ならではのスラング」を勉強するのもおすすめです。
スラングは、楽しく覚えることができますし、実際に使ってみると「おっ、日本語よく知ってるね」と思ってもらえる可能性が高いです。
「中二病」や「パリピ」「マジ」「ヤバい」といった言葉もありますが、「ツンデレ」というスラングもぜひ覚えておきたいところです。
この記事では、そんな日本の「ツンデレ」という言葉の意味と使い方について解説していきたいと思います。
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Contents
ツンデレとは?
ツンデレは、意外とその定義が曖昧な言葉なのですが、基本的には「ツンツンしている態度をしている人が時折デレデレした態度をとること」です。
日本語で「ツンツン」とは、相手に対して冷たい態度をとる時に使われます。
これに対して「デレデレ」は、相手に対して甘えるような態度のことを指します。
要するに、「二面性を見せる」ということです。
真面目な人が遊びに夢中になっていると、「こんな面も持ち合わせてるんだ」と意外に感じて魅力的に見えたりしますよね。
それと同様に、冷たい態度で接している人が突然甘えるような態度を見せると、そのギャップによって非常に魅力的に感じてしまうのです。
第三者から見ると、そこまで魅力的には感じないものですが、ツンデレをされる当事者となってみると、非常に相手が魅力的に見えてしまうわけです。
日本でこの言葉が流行しだしたのは、2002年あたりからだといわれています。
当初はネット上のスラングだったのですが、次第に一般層にも広がっていき、2005年くらいには誰でも知っているような言葉となりました。
男女ともに使われる言葉ではありますが、主に女性に対して使うことが多いと言えます。
外見が良く普段はクールな表情であまり他者と積極的にしゃべらないタイプの女性が、笑顔で距離を縮めて喋りかけてきた時などは、まさにツンデレを感じる瞬間です。
実生活だけでなく、アニメにもツンデレキャラは多い
日本で暮らしていると、実際にツンデレタイプの人と遭遇することもあります。
好きになった人がツンデレタイプだったりすると、その感情の切り替えに振り回されて大変だったりしますし、ビジネスにおいても安定したやり取りができないので、意外と大変だったりします。
例えるならば、感情の起伏が激しいので「ジェットコースターのような人」と言えるかもしれません。
実はこのツンデレタイプは、「漫画やアニメのキャラクター」でよく使われます。
その二面性ゆえにキャラクターとして非常に個性的な雰囲気が出せるため、どの漫画家さんも使いたくなってしまうのです。
絶対ではありませんが、大抵は1つの漫画やアニメに1人はツンデレキャラが登場するものです。
ツンデレの使い方
それでは、実生活においてツンデレという言葉がどのように使われているのかを挙げていきましょう。
相手に対して「ツンデレだなー」と使う
例えば、相手との会話でさっきまで冷たい雰囲気だったのにもかかわらず、急に態度を変えて甘えてくる時などに、「もう、ツンデレだなー」というように相手に言う使い方もあります。
「○○君って、ツンデレだよね」と好意的に指摘することもあります。
また、「ツンデレな態度ばっかり取ってちゃだめだよ」とネガティブな意味で指摘されることもあります。
ツンデレは、魅力的に見える反面、そのギャップの大きさを不快に感じる人もいるのです。
好みのタイプの話題で使う
友人同士で、「好みの異性のタイプ」について話すこともありますよね。
そういった時に、「ツンデレタイプが好きなんだよね」というように理想の異性のタイプとしてこの言葉を使うケースもあります。
ツンデレの類義語
ツンデレには、いくつかの類義語も存在します。
以下の言葉は良く使われるツンデレの種類ですが、特定のアニメなどで使われることを含めれば、実に30種類以上存在しているのです。
ヤンデレ
ヤンデレは、相手に対して強い好意を持っている時に、よく嫉妬する人のことを指します。
嫉妬していることを「病んでいる」と表現していて、「病んデレ」が「ヤンデレ」となっているわけです。
クーデレ
クーデレは、普段クールそうに見える人が、特定の人や特定のシチュエーションでのみデレデレと甘える際に使われます。
ダンデレ
ダンデレは、普段はダンディーな男性が特定の相手や特定のシチュエーションの時だけデレデレしてしまう様子です。
また、表情には見せないものの、内心ではデレデレしているであろう時に使われる「ダンマリ+デレ」という意味のダンデレも存在します。
まとめ
今回は、日本の「ツンデレ」という言葉の意味と使い方について解説してきました。
普段冷たい態度をとる人が、ある時デレデレした態度をとると、その意外性によってとても魅力的に見えますよね。
ツンデレば、まさにその態度を表した言葉なのです。
身近にそういったタイプの人がいたならば、ぜひフランクな雰囲気で使ってみてはいかがでしょうか?
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