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日本語の「Sugoi」の意味と使い方

sugoi_katakana

外国人が日本に長期滞在したり、労働ビザなどで長年日本に住んでいたりすると、日本語の難しさに苦戦してしまうことも多々あるでしょう。

「せっかく長くいるのだから日本語を少しでも学びたい」とは思ってみても、英語とは文法がまったく違いますし、同じ言葉であっても使い方によってまったく違う意味になてしまうこともあり、混乱してしまうものです。

「Sugoi」

この言葉は、日本で多くの人が使っているものですが、使い方によって様々な意味を持たせることができます。

よく使う言葉なだけに、マスタ—しておくととても役に立つはずです。

この記事では、そんな「Sugoi」の意味と使い方について解説していきたいと思います。

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「Sugoi」とは?

「Sugoi」とは、一般的には「驚きや関心を表す言葉」です。

英語で言うところの、「Awesome」や「Fantastic」「Cool」「Wonderful」「Excellent」といったところでしょうか。

これらの言葉を観てみると、なんとなく「Sugoi」という言葉の雰囲気が分かってくるかと思います。

英語などでは、「どのように凄いのか」によって、使われる単語が変わりますよね。

しかし、日本語の「Sugoi」は、その一言だけで様々な意味を含ませることができるのです。

「Sugoi」を使用した会話例

それでは、日本で実際に使われている会話例をいくつか挙げてみましょう。

例①

Ⓐがんばって勉強してきた資格の試験に合格したんだよ

Ⓑ「Sugoi」ね。毎日勉強頑張っていたもんね。

例②

Ⓐ今日はメチャクチャ雨が「Sugoi」から傘持っていきなね。

Ⓑ本当に?「Sugoi」嫌だ。

例③

Ⓐ今日は出勤中に5回連続で信号に引っかかったよ

Ⓑそれ「Sugoi」ね。

例①の「Sugoi」の場合は、資格の試験に合格した人に対する賛辞を込めた意味となります。

例②の場合には、雨が降っていることに対してネガティブな感情を表す意味となっています。

「嫌だ」というネガティブな意味を持つ言葉の前に「Sugoi」を付けることで、よりネガティブな感情を表現する言葉になるのです。

例③の場合は、不運が続いた人の言葉に驚いていることを知らせる意味もありますし、「同情するよ」といった「共感」の意味も含んでいます。

このように、同じ「Sugoi」でも、使い方によってまったく伝わるニュアンスが違ってくるのです。

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「Sugoi」に似た言葉も多い

前述したように、会話の中で「Sugoi」を使う機会はとても多いのですが、同じ意味で似たような言葉もいくつかあります。

  • 「Sugo!」
  • 「Sugee!」
  • 「Sugokune?」
  • 「Sugosugi」

これらの言葉も、基本的には「Sugoi」と同じような言葉となります。

「Sugo!」や「Sugee!」「Sugosugi」は、例①や例③の時に使えます。

驚くや強調の意味を込めたものとなります。

「Sugokune?」に関しては、会話で相手に対して共感してほしい時に使う言葉です。

同じ共感を求める言葉で「Sugoidesyo?」もあります。

若年層の人は前者をよく使い、30代以上の人は後者を使う傾向にあります。

ネガティブな意味を持つ「Sugoi」に注意

基本的には前後の言葉を強調するような意味を持つ「Sugoi」ですが、その使い方によってはネガティブに捉えられてしまうこともあるので注意が必要です。

前述した例①で説明しましょう。

例①

Ⓐがんばって勉強してきた資格の試験に合格したんだよ

Ⓑ「Sugoi」ね。毎日勉強頑張っていたもんね。

この使い方であれば、100%賞賛の言葉となるので、相手に良い気分になってもらうことができます。

それでは、以下のような使い方ではどうでしょうか?

例①

Ⓐがんばって勉強してきた資格の試験に合格したんだよ

Ⓑへー、「Sugoi」ね。(言葉に力を込めない)

このⒷのように、言葉に力を込めずに「Sugoi」を使ってしまうと、「はいはい、あなたは頑張りましたよ。他の人よりも優秀ですよ」と嫉妬心や嫌悪感を含むネガティブな意味に捉えられてしまう可能性もあるのです。

また、例の先頭に出てきた「へー(Heh)」は、英語の「yeah」と同じように使われますが、力強く発音するとポジティブな関心を示す言葉となりますし、弱弱しく使うとネガティブな無関心を表す意味となります。

それゆえに、「へー」と「Sugoi」のどちらもテンション低く発音してしまうと、「あなたの言葉にまったく興味がありません」「また自慢?いい加減にしてよ」といった強い嫌悪感を示す言葉となってしまうのです。

夫婦や恋人、会社の同僚など、この「Sugoi」をネガティブな意味で使うことでケンカに発展したり、関係性が悪化する可能性もあるので、注意が必要です。

まずはポジティブな意味を持つ「Sugoi」を使って慣れよう

ここまで解説してきた通り、「Sugoi」はとても幅広い使い方ができる言葉となっています。

長年この言葉を使い続けてきている日本人ならば瞬時に最適な使い方ができますが、慣れていない人にとってはとても難しいはずです。

特に、ネガティブな意味を持つ意味にもなるケースがあるので、「たくさん使って覚えよう」としてしまうと、時に相手を不快にさせてしまう可能性もあるでしょう。

それゆえに、使うタイミングやどの言葉に付ければ良いのか完全に理解していない時には、「ポジティブな意味」としての「Sugoi」だけを使うように意識すると良いかもしれません。

他者が称賛に値する行動をしたり、言動を発した時にテンションを高めにして「Sugoi」を使えば、100%賞賛の意味を持つ言葉となるので安心です。

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まとめ

今回は、「Sugoi」の意味と使い方について解説してきました。

日本で暮らしていると、かなりの頻度で会話に出てくる「Sugoi」ですが、その意味はとても幅広く、使い方によっては相手を不快にさせてしまうこともあります。

しかし、上手に使えれば、逆に相手を幸せな気分にさせることができる言葉でもあるので、まずは「テンション高めで相手を賞賛する時に使うこと」を意識してみましょう。

使っていくうちに、だんだん感覚が掴めてくるはずです。

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