敬語の練習問題をやってみよう!
Let's try honorific exercises!

keigo picture

尊敬語

問題1 次の文章を、尊敬語の特別な形にしてください。 
 
(1) 部長は明日はいますか。
 
 
回答
(1)    部長は明日はいらっしゃいますか。
 「いますか」 → 「いらっしゃいますか」
 
(2) 先生は 「来週に」と言いました。
 
 
回答
(2)    先生は「来週に」とおっしゃいました。
「言いました」 → 「おっしゃいました」
 
問題2 次の文章を、尊敬語の 「お~になる」 の形にしてください。 
 
(1) 先生はもうこの本を読みましたか。
 
 
回答
(1)    先生はもうこの本をお読みになりましたか。
「読みました」→「お読みになりました」
 
 
(2) 社長は7時に帰りました。
 
回答
(2) 社長は7時にお帰りになりました。
「帰りました」「お帰りになりました」
 

問題3 次の文章を、 尊敬語の 「 ~ (ら)れる」 の形にしてください。

 
(1) もう終わりましたか。
 
回答
(1) もう終わられましたか。
「終わりました」→「終わられました」
 
(2) とてもわかりやすく説明しました。
 
回答
(2) とてもわかりやすく説明されました。 
「説明しました」→「説明されました」
 

謙讓語I

問題4 次の文章を、 謙譲語 Ⅰ の特別な形にしてください。 

 
 (1) 部長に昨日、 会いました。
 
回答
(1)    部長に昨日、お目にかかりました。 
「会いました」→「お目にかかりました」
 
 
(2) 言いたいことがあるんですが・・・。
 

回答
(2) 申し上げたいことがあるんですが・・・。
「言いたい」→「申し上げたい」

問題5 次の文章を、謙譲語 Ⅰ の 「お(ご)~する」 の形にしてください。

 
 (1) 説明書は明日、 送ります。
 
回答
(1) 説明書は明日、お送りします。
「送ります」→「お送りします」
 
 
(2) それでは、説明します。
 
回答
 (2) それでは、ご説明します。
「説明します」 → 「ご説明します」 
 

謙譲語 Ⅱ

問題6 次の文章を、謙譲語 ⅡIの特別な形にしてください。
 
 (1) 来月、父が日本に来ます。
 
回答
(1)    来月、父が日本にまいります。 
「来ます」→「まいります」
 
 
(2) そのことについては、知りませんでした。
 
回答
 (2) そのことについては存じませんでした。
 「知りませんでした」→「存じませんでした」
 

丁寧語

問題7 次の文章を、丁寧な形にしてください。 
 
(1) 次の会議はいつ?
 
回答
(1) 次の会議はいつですか。
「いつ」→「いつですか」
 
 
(2) 昨日は新幹線で東京に行った。
 

回答
(2)    昨日は新幹線で東京に行きました。 
「行った」 →「行きました」

美化語

問題8 次の言葉を、きれいな形にしてください。

 
(1) 酒をください。
 
回答
(1) お酒をください。
「酒」→「お酒」
 
 
(2) 田中さんは料理上手ですね。
 
回答
(2) 田中さんはお料理上手ですね。
「料理」→「お料理」
 

If you have any questions, ask them for free! ➡ Japanese Question Form

Key:

日本の高校では、現代国語の他に「古文」という平安時代(794年から1185年)の言葉使いを学習します。特に、古文敬語が難解なのは、昔の貴族は相当なタテ社会だったと想像できます。
 
『 丁寧な言い回し』という程度ならどの国の言語にもあるようですが、相手を敬う気持ちをここまで言葉使いに込めるというのは非常に珍しいようです。それが多少の単語の変化はあるものの、現代語の敬語として残っています。また現代の会話の中でも、強調したいときや面白い表現にしたいときに、たまに使われる事があります。
 
 
下記に古文敬語を一覧としてまとめました。使わないものの、すべての日本人は理解できるので、日常会話で使ってみると、きっと驚かれると思います。
 
When Japanese students reach high school age, in addition to the modern Japanese language, they study “kobun,” the language used in the Heian period (794-1185). In particular, the old Japanese honorific expressions are difficult to understand, as one can imagine that the aristocracy in the past was a very vertical society.
 
It seems that there is a degree of “polite wording” in every language, but it seems very rare to be able to put a feeling of respect for the other person into the wording so far. Although there have been some changes in the wording, it still remains as honorific expressions in modern languages. Also, in modern conversation, it is sometimes used when you want to emphasize or make an interesting expression.
 
The following is a list of old Japanese honorifics. Although they are not used, all Japanese can understand them, and you will be surprised when you try to use them in your daily conversation.
 
【尊敬語】

・補助動詞(お~になる、~なさる)→ ~給ふ
・いらっしゃる・おいでになる→  
    おはす・おはします・います・ます
    まします・いまそかり・いでます
・聞く→ きこす・きこしめす
・言ふ→ のたまふ・のたまはす・仰す
・見る→ ごらんず・みそなはす
・思う→ おぼしめす・おもほしめす・おぼす・おもほす
・来る→ おはす・おはします・います
・行く→ いでます
・与える→ 給ふ(賜ふ)(四段活用)給ぶ(賜ぶ)
・授ける→ くださる
・着る→ 召す・奉る・をす
・食べる→ きこしめす・召す・参る・奉る
・飲む→ をす
・乗る→ 召す・奉る
・治める→ しろしめす・しらしめす・をす
・呼ぶ→ 召す
・知る→ しろしめす・しらしめす
・寝る→ 大殿籠る
・する→ あそばす
 
 
【謙譲語】

・補助動詞(お~申し上げる、~してさしあげる)→
  奉る・申す・聞こゆ・参らす
  つかうまつる・給ふ
・(偉い人の)側に控える→ 侍り・候ふ
・(偉い人)に仕える→ つかうまつる・つかまつる・侍り・候ふ
・聞く→ 承る
・言う→ 申す・聞こゆ・聞こえさす・奏す(天皇・上皇に)・啓す(皇后・皇子に)
・うかがう・参る・参上する→ 参る・もうづ・まかづ・まかる
・退出する→ まかづ・まかる
・差し上げる・献上する→ 参らす・参る・奉る・まつる
・いただく→ 給はる(賜はる)・給ふ(賜ふ)・承る
・してさしあげる・いたす→ つかうまつる・つかまつる・参る
 
 
【最高敬語】


・~させ給ふ 「(天皇などが)~なさる」 尊敬の助動詞+尊敬の補助動詞

 
 
【丁寧語】

・~です、~ます、~ございます→ 侍り(はべり)・候ふ(そうろう)の2つのみ