interview at Japanese company

日本の会社の就職活動での面接の仕方

国によって考え方に大きく違いがあったりしますが、就職活動においても日本独自のルールがあります。

特に採用されるかどうかに大きく関わる面接は、普段とは違ったルールがあったりするものです。

ビジネスマナーを重んじる企業は多く、それは外国籍の人を面接する際も同じです。

この記事では、そんな「日本の会社の就職活動での面接の仕方」について解説していきたいと思います。

日本の会社の就職活動での面接の仕方

日本に来てそれほど年数が経っていない人は、「日本の就職活動ではどのようなことに気を付ければいいのだろう?」と不安に思ったりもするはずです。

国内の企業でも書類選考通過後に面接を行いますが、その面接で自己アピールを行うと同時に、日本におけるビジネスマナーが身に付いているかもチェックされるのです。

それでは、具体的な面接のルールを挙げていきましょう。

服装

面接を受けるには、まず服装を面接仕様にする必要があります。

日本では、アルバイトの面接では私服でもOKですが、就職面接では必ず「スーツの着用」をしなければなりません。

新卒であればリクルートスーツを着用しなければなりませんし、中途採用の面接であれば無地のスーツを着用すべきです。

女性はパンツスーツだけでなくスカートスーツでもOKです。

  • 体型に合ったスーツであること
  • 派手過ぎないカラー
  • 汚れやシワがないスーツ

これらのポイントを意識しましょう。

また、日本で就職面接を受ける際には、髭を剃っておいたり髪型をセットするなど清潔感も意識することも重要です。

帽子やコートなどを着用している場合には、受付をする前に脱いでおきましょう。

面接室への入り方

受付を済ませ面接室に入る際は、ノックを3回行います。

中から「どうぞ」と声を掛けられたら、「失礼します」と言いながらドアを開け、ドアの方に体の向きを変えて静かにドアを閉めます。

その後、すぐに椅子の方へ移動するのではなく、ドアの前で「○○と申します。本日はよろしくお願いします」と言いましょう。

着席の仕方と面接時の姿勢

意思の前まで移動したら面接官から着席を促されますが、必ず「失礼します」と言ってから着席します。

この時、バッグは椅子の脇に置いておくようにしましょう。

「本日はお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします」というセリフが言えればなお良いでしょう。

面接中は、背もたれには寄りかからず、背筋をピンと伸ばして座ります。

足を組んだり股を広げるのはNGです。

手は膝の上に乗せ、面接官からの質問に答えていきます。

応募した企業について下調べをする

将来働くかもしれない会社ですから、応募先の会社について下調べをするのは最低限のマナーです。「当社について何をご存知ですか」の質問は、このマナーを守っているかどうか、つまり応募者の熱意を知るためのものです。
自分の人柄や協調性、熱意などをきちんと効果的に伝えるためには、その質問にどう答えるかを「事前に準備」しておくことが何よりも大切なのです。

また、スキルや経験は一朝一夕に向上するものではありませんが、熱意や企業知識、面接スキルやマナーは短期間で向上させることが可能です。

面接官の目を見る

面接官の目を見ることは失礼にあたると思うかもしれません。しかし、欧米では、面接官の目を見ない人は信用できないと認識されています。

しかし、だからといって、常に相手の目を凝視しなければならないわけではありません。

面接で特に気をつけたい話し方

自信がないと、声が小さくなったり、早口になったりしがちです。多少発音が悪くても、ゆっくり、はっきり、適度な音量で話せば、必ず伝わります。

胸を張って、相手の顔をしっかり見て、自信をもって話しましょう。面接で聞かれる質問を練習しておくことは大切ですが、答えを丸暗記するのはやめましょう。

面接を好印象で終わらせるために「メッセージ」を伝える

途中までうまくいっていた面接が、最後に悪い印象を与えて台無しになったというのはよくある話です。別れ際には、必ず面接官に良い印象を残すための「メッセージ」を伝える必要があります。

シンプルに「ありがとうございました」「これからもよろしくお願いします」など、前向きな言葉であれば何でもいいのです。

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面接でよく聞かれる10つの質問リスト

ほとんどの場合、あなた自身について、つまり、あなたの資質、性格、志向性、仕事観などを聞かれるでしょう。それでは、見ていきましょう。

Q1: The office can be hard to find. Did you have any trouble?

(当社に来るまでに迷いませんでしたか?)

YesかNoの他に、「場所がとてもわかりやすかった」「ホームページの地図がわかりやすかった」など、一言添えるとよいでしょう。

Q2: Tell me about yourself?

自己紹介をしてください。

これは、ほとんどの面接で最初に聞かれることが多い質問です。面接官に良い印象を与えるチャンスです。長すぎず、短すぎず、論理的に自分のことを話しましょう。

自己紹介はしますが、出身地や家族、趣味などの個人的な情報は話さないようにしましょう。あなたの仕事のスキルや経験について聞かれているのです。


面接で自己紹介をするときは、S.E.D.を意識しましょう。S.E.D.とは、3つの単語の頭文字を取ったものです。Skills(スキル)、Experience(経験)、Duration(期間)の3つです。
Skills(スキル) → 仕事でどんなスキルを持っていたのか?
経験(Experience) → どのような仕事の経験をしてきたか?
時間(Duration) → どれくらいの期間、仕事をしてきたのか?
最低限、この3点は自己紹介で伝える必要があります。

Q3: Why do you want to change jobs?

転職理由を教えてください。

難しい質問ではありませんが、答え方に工夫が必要です。現職(前職)についてのネガティブな話題はタブーです。なるべくポジティブに回答した方が好印象です。

Q4: What are your strengths?

あなたの強み(長所)を教えてください。

この質問も面接では必ず聞かれます。強みを述べる際のポイントは、あまり抽象的にならないことです。まずは自分の強みは何かを述べ、次にその強みとそれを活かせる場面について例を挙げましょう。

Q5: How do you handle stress and pressure?

ストレスやプレッシャーにはどのように対応していますか?

仕事が思い通りにいかないとき、あなたはどのように対処しますか?職場でストレスを感じたことがない人はいないでしょう。

面接官が聞きたいのはストレスがあなたにどのような影響を与えるのか、あるいはストレスにどのように対処しているのか。具体的な例を挙げて答えられるように準備しておくとよいでしょう。

Q6: Which was most / least rewarding?

どのようなときにやりがいを感じましたか?

やりがいを感じられないときは?

これはかなり難しい質問です。応募している職種に関連して、あなたがやりがいを感じたことについて話しましょう。

正直に話すことは大切ですが、応募しているポジションの責任に関わることをあえて話す必要はありません。

Q7: What was the biggest accomplishment

今まで達成した最大の業績を教えてください。

面接官があなたの最大の功績を知りたがるのは当然です。可能であれば、応募するポジションに関連する仕事での成果について答えましょう。
また、具体的な事例を丁寧に、簡潔に伝えましょう。

Q8: What are your goals for the future?

将来の目標を教えてください。

  Where would you like to be in your career five years from now?

(あなたの描く5年後のキャリアはどのようなものですか?)

これもよく聞かれる質問です。5年後、10年後のキャリアプランがありますか?キャリアプランを確認することで、応募先企業に長く勤める意思があるかどうかを判断することができます。

Q9: What do you know about our company?

わが社について何を知っていますか?

これは外資系企業に限らず、面接でよく聞かれる代表的な質問です。
昔と違い、今はターゲットとなる企業を調べる方法がたくさんあります。
面接に行く前にしっかり調べておいてください。

Q10: Do you have any questions?

何か質問はありますか?

これはどの面接でも聞かれる質問です。
面接に行く前にしっかりと下調べをして、少なくとも2つ以上の質問を用意しておきましょう。
用意した質問以外にも、筆者は面接中に出てきた話題について質問したところ、非常に好意的に受け止めてもらえた経験があります。

あなたはこれら全てに自信を持って答えることができますか?
どの質問も、面接官の「これのどこが知りたいのか」を聞き出すためのものです。面接官の意図を汲み取ることができれば、英語面接を自分の実力を発揮する絶好の機会にすることができますよ。

退室

面接が終わった後も気を抜いてはいけません。

最後までビジネスマナーができているかどうか面接官がチェックしています。

面接が終わったら、「本日は貴重なお時間をいただきましてありがとうございました」と声を掛け、イスの前で一礼します。

ここで、面接官に面接の機会をいただいたことを感謝してから、部屋を出ましょう。以下に模範的な言い方をいくつか紹介します。

  • It was a very nice talking with you.
  • お話しできてとても良かったです。
  • Thank you for giving me a chance to take an interview.
  • 面接の機会をいただき、ありがとうございました。
  • Thank you for having me today.
  • 本日はお呼びいただきましてありがとうございました。
  • It was a pleasure meeting with you.
  • お会いできて光栄でした。
  • Thank you for your time in meeting with me.
  • お時間を作っていただきありがとうございました。
  • I am looking forward to hearing from you.
  • ご連絡をお待ちしております。

退出の際もそのまま部屋から出るのではなく、面接官の方に体を向き直して「失礼しました」と言ってドアを開け、ゆっくりと部屋の方を向きながら閉めます。

interview recruiting

外国籍の人が聞かれやすい質問の答えを用意しておくとGOOD!

外国籍の人の面接の場合、良く聞かれる質問というものがあります。

例えば、「なぜ日本で働こうと思ったのですか?」「日本の好きなところはどこですか?」といった質問です。

他にも、「ビザの有無」「日本に来たきっかけ」なども聞かれることが多いでしょう。

こういった聞かれやすい質問などは、あらかじめ答えを考えておいた方が良いと言えます。

また、面接の最後には、必ずと言っていいほどの確率で「何か質問はありますか?」と聞かれるので、雇用条件以外の会社に対する質問を1つはするようにしましょう。

日本の企業に好印象を与える受け答え

日本という国は、欧米諸国のように強く自己主張することがそれほどポジティブな印象を持ちません。

どちらかというと、「謙虚さ」や「誠実さ」に対して好印象を感じる傾向にあります。

それゆえに、面接時には過度に自分をアピールするのではなく、1つ1つの質問に対して誠実に受け答えしていく(過度にアピールしない)ということが重要となります。

また、どうしても外国籍の人の場合は「長い期間働いてくれないのでは?」という印象を持たれてしまいがちです。

そういった意味でも、「長く働ける」という意思をしっかりと伝えられるとかなりポジティブな印象を与えることができるはずです。

まとめ

今回は、「日本の会社の就職活動での面接の仕方」について解説してきました。

日本の就職面接は、服装や身だしなみはもちろん、入室から退出まで細かなルールがあります。

その最低限のルールを守ることで、評価を大きく向上させることができるはずです。
面接では、あなた自身のポテンシャルや仕事のスキルなども見られています。そのことを意識して、自分の魅力を積極的に伝えられるよう、十分な準備期間をとってください。

ぜひ日本で面接を受ける際には、これらのポイントを意識しましょう。

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