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日本の地震の頻度とこれまでに起きた大きな地震の規模

Earthquakes in Japan hiding

日本は欧米諸国と比べると犯罪も少なく、非常に街中もきれいなので、「安心安全な国」といったイメージがあるかもしれません。

しかし、「災害」に関しては残念ながら安全というわけではありません。

そう、日本は「地震大国」であるがゆえに、いつ大きな地震が起こるか分からない国なのです。

「でもそんなに頻繁に地震が起きているわけではないでしょ?」と思う人も多いことでしょう。

いったいどれほどの頻度で地震が起きていて、これまでにどれほどの大きな地震が起きたのでしょうか?

この記事では、そんな「日本の地震の頻度とこれまでに起きた大きな地震の規模」について解説していきたいと思います。

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日本の地震の頻度

日本という国で起こっている地震は、どのくらいの頻度なのでしょうか?

「1年間に100回以上起こっていたりして」

「もしかして1日1回くらい起きていて、300回以上とか?さすがにそれはないか」

そんな予想を立てる人が多いかもしれません。

正解は、「1年間に1,000回~2,000回」です。

いかがでしょうか?

あまりの多さに驚いてしまうかもしれません。

しかし、実はこの数字を聞いた日本人の多くも、「え?そんなに地震が起きているの?」と驚くはずです。

なぜならば、地震の多くは揺れを実感できないほど小さい「震度1程度」だからです。

「結構揺れたね」と感じる「震度3」以上の地震の回数で言えば、およそ1年間で100回~150回程度となっています。

日本人にとっては、「そこそこ揺れた地震」である「震度3」であっても、地震をあまり体験したことがない国の人からすると、かなり大きな揺れだと感じることでしょう。

そして、身の危険を感じるくらい大きな「震度5弱」以上の地震は、1年間に20回程度起きているのです。

この数字を聞くと、地震が怖くて日本に行きたくなくなってしまうかもしれませんが、地震発生時に料理などで火を使っている場合はすぐに火を止め、テーブルの下などに隠れるといった避難行動が取れれば、さほど心配する必要はありません。

日本国内の住宅やビルは、耐震性に優れているため、震度5クラスの地震で倒壊する可能性はほとんどないと言えます。(築年数の古い木造住宅の場合は倒壊する危険性あり)

避難所に緊急避難しなければならないほどの揺れである「震度6強」以上の地震となると、1年間に1回~2回程度起こるかどうかといった頻度となります。

このクラスの地震が起こったとしても、震源地から近い地域が震度6強となるので、災害級の大地震を経験する確率はそれほど高くないと言えるでしょう。

Earthquakes in Japan broken a house

震度3~6はどれくらいの揺れ?

地震をあまり経験したことがない人の場合、日本で使われる「震度」と言われてもあまりイメージができませんよね。

「マグニチュード」は、「地震のエネルギーの大きさ」を示す値であり、「震度」は「地震の揺れを大きさ」を示す値となっています。

「震度3~4」

例えば「震度3~4」ならば、部屋の中で座っている人のほとんどが気が付くレベルの揺れです。

部屋においてある物の多くが小刻みに揺れるので、視覚的にも「揺れている」と実感できるはずです。

しかし、その揺れで家具などが倒れるといったほどの揺れではありません。(テーブルの上に置いてある長細い形状の花瓶程度であれば、倒れる可能性があります)

「震度5」

これが「震度5弱」や「震度5強」となると、棚から食器が落ちるほど大きな揺れとなります。

固定していない家具などは、倒れてしまう可能性もあります。

座った状態から立とうとしても、上手く立ち上がれない人も多くなります。

倒れてきた家具や割れたガラスなどで怪我をしてしまう人も出てしまうほど大きな地震となります。

地震をあまり経験したことがない国の人がこのクラスの震度を経験すると、命の危険を感じるはずです。

Earthquakes in Japan shindo 5

「震度6強」

震度6を超える地震となると、築年数の古い木造住宅は崩壊してしまう可能性もありますし、看板や窓ガラスが割れて道路上に落下することもあります。

家の中でも多くの家具が倒れ、地震に慣れている日本人であっても命の危険を感じるはずです。

1990年以降の日本で起きた大きな地震

世界中にニュースが流れた2011年3月11日に起きた「東日本大震災」は、マグニチュード「9.0」で、「震度7」という大きな地震となりました。

地震による直接的な被害もかなり大きかったですが、その影響によって発生した大津波は多くの人の命を奪いました。

実はこの「震度7」の揺れは、東日本大震災の他にも何度か起こっています。

  • 1995年 「阪神淡路大震災」震度7
  • 2004年 「新潟県中越地震」震度7
  • 2016年 「熊本地震」震度7
  • 2018年 「北海道胆振東部地震」震度7

このように、甚大な被害を起こしてしまう大きな地震は、何度も日本を襲っています。

「世界で起こる大地震の約20%は日本で発生する」と言われているのです。

Earthquakes in Japan

まとめ

今回は、「日本の地震の頻度とこれまでに起きた大きな地震の規模」について解説してきました。

日本は地震大国であり、他国から日本を訪れる人からすると不安の要因の1つとなるかもしれません。

しかし、日本の住宅やビルなどは、耐震性が非常に優れているので、ほとんどの地震では被害を受けることがありません。

念のために、家や会社などの「地震が起こった際の避難経路」を確認しておくようにしましょう。

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