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日本人の恋愛観と結婚観

Japanese View of Love and Marriage

日本に旅行で訪れた際、もしくは仕事で日本に一定期間以上滞在している間に、日本人に恋をしてしまう人もいるはずです。

現代では世界中どこにいてもネットで繋がることができるので、祖国に帰ってからも遠距離恋愛を続けることができたりもします。

しかし、国が違えば「恋愛に関する価値観」や「結婚に関する価値観」に大きな違いがあるものです。

日本人と恋愛をするならば、恋愛観と結婚観の傾向を知っておくと良いでしょう。

この記事では、そんな「日本人の恋愛観と結婚観」について解説していきたいと思います。

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日本人の恋愛観と結婚観

それでは、さっそく日本人の恋愛観や結婚観を具体的に挙げていきましょう。

今現在日本人と恋愛している人も、これから恋愛するかもしれない人も、しっかりと頭に入れておきましょう。

「好き」や「愛してる」を言葉に出さない

欧米では、大好きな恋人や配偶者に「好き」「愛してる」と伝えるのはごく自然な行動だ。

なんなら顔を洗ったり歯磨きをしたりするのと同じくらい無意識に出てくる言葉だと言っても過言ではないでしょう。

しかし、日本人はそういった言葉を滅多に言葉に出しません。

現在の20代、30代の若年層はまだ大事なシチュエーションでは言葉に出すようになりましたが、40代以上の男女でお互いに「好き」「愛している」と言っているカップルはごく少数派です。

ただし、言葉に出さないからといって好きじゃないというわけではありませんし、愛していない訳でもありません。

それらの言葉を言うことが「恥ずかしい」のです。

「好きな人に好きと言うことがなぜ恥ずかしいの?」と理解できない人も多いかもしれませんが、多くの日本人がそういった価値観を持っています。

したがって、日本人と恋愛をした際に相手から好きと言われなくてもそれほど気にする必要はありません。

誕生日にしっかりとお祝いしてくれたり、定期的にデートができたりしていれば、それは心が通じあっている証拠です。

Japanese View of Love and Marriage

結婚に対する固定観念が強い

日本人は、結婚に対する固定観念が総じて強い傾向にあります。

例えば、30歳を超えたら「そろそろ結婚も考えなければな」と考える人が多いと言えます。

今現在恋愛をしているわけでもなく、好きな人がいるわけでもないとしても、年齢を基準にして結婚すべきかどうかを判断します。

日本以外の国籍の人の場合は、「大好きな人と一緒にいたいから結婚する」という価値観が多いはずですし、「事実婚」も当たり前になってきていますよね。

事実婚は日本でも少しずつ広まってきていますが、その割合はまだまだ少数派です。

他にも、「結婚したら子供を作らなければならない」「出産したら仕事を辞めなければならない」といった固定観念も根強く残っているのです。

恋愛と結婚をまったく別のものと考えているケースが多い

日本では、結婚をするための「婚活」と言われるものが流行しています。

正確には、かなり昔から結婚相談所という団体(組織)があり、その団体を通じて男女が出会う「お見合い」が頻繁に行われていて、1990年代以降は下火になったものの、2015年くらいから再び脚光を浴びるようになってきたのです。

恋愛はドキドキするためにして、結婚相手は婚活をしながら新たに探すといったケースがとても多くなっています。

もちろん、恋愛をしてそのまま相手と結婚する人も多いですが、「恋愛と結婚は別」と考える人も徐々に多くなってきているのです。

それゆえに、日本人と燃えるような恋愛をして、「ずっと一緒にいたい、結婚したい」と言っても、「そんな風に考えていなかった」と反応される確率も意外と高かったりします。

30代後半からは人を好きになる気持ちを抑えてしまうことが多い

独身の人や訳あってシングルになった人も、30代後半~40代であっても恋をしてもいいと思うのが普通ですよね。

好きな人ができたら正直に好きと言えばいいわけです。(相手が既婚者ならば配慮が必要ですが)

しかし、日本人は30代後半以降になると、「もう恋愛するような年齢じゃないから」といった理由を付けて好きという感情を隠してしまう傾向にあります。

いい大人なのに恋愛で振り回されるようなことがあると、「なんで20代みたいなことしてるのだろう」と恥ずかしくなってしまいます。

それゆえに、相手のことを好きになって燃えるような恋愛がしたいと思っていながらも、恋愛に発展させないようにふるまってしまうことも多いのです。

結婚をするとお金の管理を一元化することが多い

日本では、結婚をすると2人の共通の銀行口座を作ったり、男性側の口座を女性側が管理するといったことが多くなります。

主要となる口座で家賃や光熱費、食費といった必要な支出を引き落とし、自由に使っていいお金を毎月「お小遣い」として定額男性に渡すのです。

個人主義が当たり前の欧米の人からすると、かなり驚きの価値観なのではないでしょうか?

もしも日本人と恋愛をして結婚の話になった際は、しっかりとお金の管理について話しておいた方が良いと言えるでしょう。

まとめ

今回は、「日本人の恋愛観と結婚観」について解説してきました。

・「好き」や「愛してる」を言葉に出さない

・結婚に対する固定観念が強い

・恋愛と結婚をまったく別のものと考えているケースが多い

・30代後半からは人を好きになる気持ちを抑えてしまうことが多い

・結婚をするとお金の管理を一元化することが多い

このように、日本人ならではの恋愛観、結婚観といったものがあります。

もしも日本人と恋愛をする機会があれば、ぜひこういった価値観を持っている可能性を踏まえながら接するようにしましょう。

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