世界中の国々で人間と共に暮らしている「犬」ですが、日本でも多くの人から家族として愛されている存在となっています。
近年の猫ブームによって、猫に次ぐ2番目に多く飼われているペットとはなってしまいましたが、それでも約710万頭もの犬が国内で飼われています。
日本に移住してきた人も、日本で流行している犬種を実際に飼う人もいるはずです。
しかし、注意しておきたいのが、「日本で犬の散歩をする際のルール」です。
自国と同じように犬の散歩を行ってしまうと、もしかしたらルール違反になってしまう可能性があります。
この記事では、そんな「日本での犬の散歩マナー」について解説していきたいと思います。
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Contents
日本での犬の散歩マナー
日本に移住してから犬を飼った場合には、自治体への登録や狂犬病の注射、ワクチン接種などを行いますが、犬の散歩に関しても守らなければならないルールがあります。
ルールを把握せずに自分の感覚で散歩してしまうと、後々トラブルになってしまう可能性もあるので、しっかりと事前に確認しておきましょう。
ノーリードで散歩してはいけない
自治体によっては、条例によってノーリードでの散歩が禁止されていることがあります。
日本という国としても、原則犬の放し飼いは禁止されています。
したがって、愛犬をノーリードで散歩するという行為はしない方が良いと言えるでしょう。
もしもノーリードで犬の散歩をしてしまうと、場所によっては条例違反として罰せられますし、ノーリードのため犬をコントロールできず人を噛んでしまった場合は民事責任や刑事責任が問われる可能性があるのです。
過去には1284万円もの損害賠償が認められたケースもあります。
オシッコとウンチはその場で処理をする
日本では愛犬のウンチを処理するのは「飼い主の責任」となります。
散歩に行く際には、必ずウンチを入れる袋を持っていきましょう。
日本は綺麗好きな国としても有名なので、散歩のたびに愛犬のウンチを放置してしまうと大きなトラブルに発展してしまう可能性もあります。
また、おしっこをした際も、必ず持参した水で流すようにしましょう。
リードを短く持ち他者に飛びつかないように工夫をする
これは日本のみならずですが、犬が苦手な人もいます。
リードを長く持ちながら歩道を歩いてしまうと、犬が苦手な人とすれ違った際に相手に不快な思いをさせてしまいます。
場合によっては飛びつかれて逃げようとして怪我をしてしまうということも考えられます。
他にも、小さな子供なども同様に怪我をさせてしまう可能性があるので、リードは短く持ち人とすれ違う際は飛びつかないようにしっかりとコントロールしましょう。
伸縮式のリードも数多く販売されていますが、そういった機能を使う場合はドッグランなどの犬を遊ばせてOKなエリアで使用するようにしましょう。
他の犬と出会ったら飼い主同士で確認を取る
日本で飼われている多くの犬は、避妊や去勢手術を行っているので安心ではあるのですが、犬種や年齢によっては気性が荒い犬もいるので、何も言わずに犬同士を近づけるのではなく、飼い主さんに挨拶し「犬を近づけても大丈夫ですか?」と確認を取りましょう。
犬という共通点があるので、比較的フレンドリーに話ができるケースは多いですが、日本人はかなりシャイな性格な人が多いので、いきなり近づくとビックリしてしまうかもしれません。
また、挨拶する場合には、朝方であれば「おはようございます」、日中であれば「こんにちわ」、日が落ちたら「こんばんは」と使い分けましょう。
犬同士のじゃれ合いが終わったら、「ありがとうございました」とお礼の言葉を言うのも忘れないようにしましょう。
ペット不可のお店も多いので注意
日本では、ヨーロッパよりも犬の入店を禁止しているお店が多かったりします。(北米も禁止店舗が多い)
「犬の散歩ついでにちょっと買い物でも」と気軽にお店に入ってしまうとトラブルに発展してしまうので注意しましょう。
日本で人気の犬種
最後に、これから日本で犬を飼いたいという人に「日本で人気の犬種」を何種類か挙げておきましょう。
欧米の人気犬種とはかなり異なりますので、どんな犬種を飼うべきかの参考にしてみましょう。
- NO,1 トイプードル
- NO,2 チワワ
- NO,3 MIX犬
- NO,4 柴犬
- NO,5 ミニチュアダックスフンド
- NO,6 ポメラニアン
- NO,7 ミニチュアシュナウザー
- NO,8 フレンチブルドッグ
- NO,9 ヨークシャーテリア
- NO,10 シーズー
欧米で人気のゴールデンレトリーバーやラブラドールレトリーバーといった犬種も、日本でも人気ではあるのですが、小型犬が圧倒的な人気となっているのです。
主な犬種の特徴
- トイ・プードル: 運動能力が高く、知的で甘えん坊だが、神経質で刺激に弱い。
- チワワ: 他の犬種より早く成犬になるので、できるだけ早く社会化させましょう。
- 柴: 柴は警戒心が強く、縄張り意識が強い。体を触られるのを嫌がる傾向があるので、子犬の頃から人に触られることに慣れさせておくことが大切です。
- ダックスフンド: 元々狩猟犬だったダックスフンドは、活発で自己主張が強いのが特徴です。声が大きく、よく吠える個体が多い。子犬の頃からいろいろな犬、人、音、環境に慣れさせることが大切です。
- シー・ズ:ー 人懐っこく、攻撃性が低いです。しつけはしやすいですが、少し頑固で気分屋なところがあります。
- ゴールデン・レトリーバー: 賢く、従順。運動欲求が高く、賢いので、しつけをしないと、甘えん坊になるなど、覚えてほしくないことを勝手に覚えてしまう。しつけをして、良いところを伸ばしてあげましょう。
どの犬種にも共通する犬の基本的な習性
- リーダーのもとで群れで生活します。
- 警戒心が強く、自分のテリトリーを守る。
- 逃げ出す動物を追いかけ、捕まえようとします。
- 遠ぼえをする。
- 匂いや音に敏感です。
まとめ
今回は、「日本での犬の散歩マナー」について解説してきました。
犬を飼うということは、その犬の命に責任を持つということです。どんなことがあっても愛犬を手放さない覚悟を持ちましょう。
また、他人に迷惑をかけないように心がけ、犬の習性や性格を理解し、心身ともに健康でいることが大切です。
- ノーリードで散歩してはいけない
- オシッコとウンチはその場で処理をする
- リードを短く持ち他者に飛びつかないように工夫をする
- 他の犬と出会ったら飼い主同士で確認を取る
- ペット不可のお店も多いので注意
日本で犬を飼い散歩をする際には、これらのポイントに注意するようにしましょう。
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