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日本人の若者の恋愛観と結婚観

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「恋」は世界中の人々がするもので、恋が芽生えることで多くのドラマが男女間に生まれてきました。

もしも人類に「恋心」がなければ、これほど多くの感情のバリエーションはなかったはずです。

しかし、恋に関する価値観は、人種が違うだけでまったく異なっていたりもします。

日本人には日本人の「恋愛観」があり、それは外国の国々とはまったく異なるものなのです。

特に10代、20代の若者は、これまでとは違った恋愛観を持つようになっています。

この記事では、そんな「日本人の若者の恋愛観と結婚観」について解説していきたいと思います。

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日本人の若者の恋愛観

まずは「恋愛観」の傾向をいくつか挙げていきましょう。

きっと「そんな価値観なんだ」と驚くはずです。

告白して恋愛が始まるケースが多い

世界の国々では、お互いに好意を持っていると感じたら自然とデートを重ねていき、いつの間にか恋人関係になっていることが多いですよね。

友人に紹介する際に、「girlfriend」や「boyfriend」という言葉を使い、恋人であることを実感するはずです。

しかし、日本では「告白」といったシステムが主流となっています。

「告白」は、男女どちらからでもOKですが、「恋人になりたい気持ちが強い方の人」が相手に向かって好きの気持ちを伝え恋人になってほしいとお願いするものです。

・「大好きです。僕と(私と)付き合ってください」

・「何回かデートして、好きな気持ちがさらに強くなりました。付き合ってください。」

告白のセリフは様々ですが、それぞれが「好き」という気持ちを言葉で伝え、恋人になる許可を相手に求めるのです。

・「僕(私)なんかで良ければぜひ」

・「もちろん、付き合おう」

このように、相手も好意があり、恋愛したい場合には肯定してくれます。

この時、恋人になるほどの好意がなければ、「ごめんなさい」と言って断るのです。

告白システムが浸透している日本では、「片思い」をしている人の割合がとても多い傾向にあります。

「好きです、付き合ってください」と勇気を出して告白することができずに、いつまでも一定の距離感を保ちながら片思いをし続ける人も多いのです。

「I love you」をあまり相手に使わない

日本人は、とても感情表現が苦手な国民性です。

いわゆる「Shy」なのです。

恋愛をしていても、日本人はあまり相手に「好き」と伝えない傾向にあります。

現代の10代、20代の若者は30代以上の人と比べて若干「好き」と伝えるようになってきていますが、外国と比べるとその表現の仕方は控えめです。

それゆえに、外国の人が日本人と付き合った時には、「本当に好きでいてくれているかな?」と不安な気持ちになってしまうかもしれません。

男性が女性を自宅まで送らないケースが増えている

諸外国の男性からすると、好きな人を自宅まで送るのが当たり前の感覚だと思います。

しかし、日本人男性は、相手の自宅の最寄り駅まで送って「バイバイ」と別れることが多い傾向にあります。

また、お互いの自宅が離れている時には、現地で別れることもあります。

そもそも恋愛しない若者が増えている

異性に対する興味を持つのは自然なことですが、日本では「恋人を作らずに1人でいること」が重要視される傾向にあります。

実際に恋人がいない若者は多く、男性の約70%、女性の約65%が恋人がいないと言われています。

性交自体をしない人も増えていて、同性の友人と遊んだり、1人で自宅で気楽に過ごす人が増えてきているのです。

日本では2020年ごろからキャンプが流行っていますが、1人でキャンプを楽しむ「ソロキャンプ」が大人気となっているのです。

日本人の若者の結婚観

これまでの日本では、「結婚適齢期(20代後半~30代前半)になったからそろそろ結婚を考えなければ」と言って婚活を始める人がとても多くいました。

しかし、現代では、多くの若者がそれぞれに「結婚観」を持っていて、周囲に流されることが少なくなってきています。

その中でも特に多くなっている価値観は、「結婚しない」といったものです。

・苗字が変わる

・自分の時間が少なくなる

・責任が大きくなるのが嫌だ

これらの理由によって、結婚をしない若者が非常に増えてきているのです。

日本では元々「女性は専業主婦として家にいる」といったことが主流でしたが、20~30年ほど前からは「共働き」が主流となりつつありました。

しかし、現代では、結婚自体への積極性がなくなり、結婚したとしても子供を積極的に作らない(子供を作るとしても1人だけ)ケースも増えてきています。

それゆえに、日本では「少子化」が大きな問題となっているのです。

まとめ

今回は、「日本人の若者の恋愛観と結婚観」について解説してきました。

・告白して恋愛が始まるケースが多い

・「I love you」をあまり相手に使わない

・男性が女性を自宅まで送らないケースが増えている

・そもそも恋愛しない若者が増えている

このように、日本人の恋愛観は世界各国の若者と比べると少し特殊な価値観となっているかもしれません。

また、「結婚観」に関しても近年かなり変わってきています。

30代になったからといって焦って婚活をするのではなく、「結婚しない選択肢」も尊重されるようになってきているのです。

日本人と恋愛をする際は、これらの価値観をしっかりと理解しておいた方が良いと言えるかもしれません。

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