日本人と会話をしたりLINEをしていたりすると、「どうしても意味が分からない言葉」に遭遇することがあります。
いわゆる「日本ならではのスラング」といったものです。
こういった言葉は、日本語学校などではあまり教わる機会はありませんが、日常の中でかなり多く使われているので知っておく必要があると言えるでしょう。
この記事では、そんな「よく使われている日本語のスラング」について解説していきたいと思います。
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Contents
日本語のスラングの一覧
それでは、さっそく日本語のスラングを挙げていきましょう。
意味や使い方の例も解説しますので、積極的に使ってみましょう。
「笑」、「w」、「草」
このスラングは、LINEやSNSなどでよく見かけるスラングです。
「笑」や「w」は、「wara」と読みます。
笑ってしまうような表現をする際に文章の最後に付け加えます。
例:その話本当に面白いね笑
その話本当に面白いねw
「笑」は、「(笑)」というように()で囲うケースもあります。
また、「w」は「ww」や「www」といったように個数を増やすこともあります。
これは、大笑いしたときなど笑いの程度が大きい場合に使ったりします。
また「w」の形状が草が生えているように見えることから、「草(kusa)」と言う時もあります。
どの種類もそれほど悪意がこもっているものではなく、単純に面白かったから笑ってしまうといった意味合いで使われます。
「(泣)」
このスラングもLINEやSNSで良く使われています。
「naki」と読みます。
「笑」、「w」、「草」といったものと同じような感じで文章の最後に付け加えられますが、笑いではなく「悲しい」といった場合に使われます。
例:明日から1ヶ月も会えなくなるなんて寂しいな(泣)
もう少しライトな悲しみの時は、「ピエン」といったスラングを使う人も多かったですが、ブームが終わりに近づいているのでだんだんと使う人が少なくなってきています。
「笑」や「泣」は、若者だけでなく40代以降の人も頻度こそ少ないですが使うことがあります。
日本では特に定番のスラングであると言えるでしょう。
「マジ?」「マジで?」
このスラングは、「信じられない」といった感情の時に使用される言葉です。
「maji」と読みます。
例:○○が足を骨折したってマジ?
このように、文章の最後に付けて疑問文として使用することが多いです。
また、文章の頭に付けて使うケースもあります。
このスラングも、若者中心ですが、30代、40代もかなり多用しています。
例:マジでこの料理美味しい
頭に付けることで、その感情を強調するような効果を生み出します。
「この料理美味しい」の場合は、一般的な美味しい料理をイメージしますが、「マジこの料理美味しい」というように使うと、これまで食べてきた中でもトップクラスの美味しさといった意味で捉えられます。
「ググる」
この言葉も実際に会話やネット上で良く使われます。
「guguru」と読みます。
例:わからないからググってみるよ。
これは、わからない言葉などをGoogleで検索することを意味します。
「ワンチャン」
この言葉も若者中心に良く使われています。
「One Chance」の略語で、「wancyan」と読みます。
例:学校終わるの遅くなっちゃったけどワンチャン間に合うと思う。
これは、可能性はかなり低いがゼロではなく、もしかしたらできるかもしれないといった時に使います。
「ヤバい」
この言葉は、広い意味で使われる言葉で嬉しい時やピンチの時に使われます。
「yabai」と読みます。
例①:ヤバいめちゃくちゃ美味しい
この場合は、驚くほどの感動した場合に使うような使用例です。
例②:ヤバい宿題するの忘れた
これはミスを犯してピンチに追い込まれた時の使い方です。
若者だけでなく30代以降の人も意外と使用することがあります。
ここまで
「飛ぶぞ」「トブゾ」
この言葉はここ数年流行っていて、特に若者が使用しています。
「tobuzo」と読みます。
これは、精神的に飛んでしまうほどの感情になれるといった時に使います。
例:この料理食べてみ?飛ぶぞ
他にも、眠すぎて意識が飛んでしまいそうな時に、「ヤバい、飛びそう」といったように使うこともあります。
本当に気を失うくらい凄い状態でなくても気軽に使える言葉です。
「ツンデレ」
この言葉は、漫画やアニメなどでよく使われています。
日常の会話でも、たまに使ったりもします。
「tsundere」と読みます。
例:○○さんはツンデレだなー
普段は冷たく接するのに、2人きりになると甘えた態度を取る人のことをツンデレと呼んでいます。
日本では、冷たい人の態度を「ツンツンしている」と表現していて、甘得た態度のことを「デレデレ」と表現します。
この2つの態度の両面を持っていることから、「ツンデレ」と名付けられたのです。
「ドン引き」
この言葉は、ありえない言動や行動をした人を見た時に「この人何言ってるの?(何してるの?)」と悪い印象を持った時に使います。
「donbiki」と読みます。
例:今日の○○さんの態度にドン引きしたよ
精神的に嫌な思いをさせてしまったということを意味しているので、この言葉を使われないように気を付けましょう。
諭吉
この言葉は、日本ならではのスラングで、1万円札の別名として使われます。
「yukichi」と読みます。
例①:今月最後の諭吉を使う時がきたか
例②:競馬で諭吉3人ゲットしたよ
日本の1万円札に描かれている人物が、「福沢諭吉」という偉人で、この人物の名前が1万円札と同じ意味として捉えられるのです。
まとめ
今回は、「よく使われている日本語のスラング」について解説してきました。
ここで挙げたスラングは、特に日本社会でよく使われているので、覚えておくと非常に便利です。
外国籍の人がこれらのスラングを使うことで、一気に日本人と打ち解けられるかもしれないので、日本を訪れた際は積極的に使ってみましょう。
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